新weird world

新Weird World 倉阪鬼一郎の怪しい世界

2005年07月

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■2005/07/31 (日) 四度目の警報

プロットの推敲に専念。とりあえず長篇四つがほぼ完成。今月の執筆枚数は130枚(C標準)でした。
久々に自家製ごま和えのたれ(味しょうゆ)を作ったら、換気扇を強にしていたにもかかわらず警報が鳴ってしまう。また平身低頭。濃い口醤油150ml、薄口醤油50ml、酒100ml、みりん50ml、砂糖大さじ4がレシピなんですが、これを作ってはいかんのか。次からは市販のごま和えの素にしよう。

[本日の献立]
[朝]トースト二枚(チーズ)+ブラックコーヒー
[夜]生醤油讃岐うどん、つるむらさきのごま和え、冷奴、黄桃寒天
黄桃寒天は彩りがきれい。

■2005/07/30 (土) レオノール・フィニ展&猫の尾寄席

今日は久々に完全オフ、秘書猫をつれて出かける。まずはBunkamuraザ・ミュージアムでレオノール・フィニ展を観る。危うく見逃すところだった。好みは色調が暗くなる晩年の作品。「三度目の試着」「静寂の選択」あたりがことに良かった。続いて高円寺に回り、内田百聞(誤字)にちなむ「ノラや」という店で催された落語を聴く。落語通で人脈を持っているすがやみつるさんの肝煎りで、噺家は実力派の二つ目の鈴々舎わか馬さん。十人強で一杯になる店にオール作家に近い十人弱のメンバーが参加。カウンターに半畳のたたみを敷き、その上に噺家が座るのだから恐ろしく近い。演目はその場で決めるという話でしたが、肩に黒猫を乗せている客に配慮してくださったのか、演し物は「動物園」と「ねずみ」でした。後者は初めて聴く話で楽しかったです。その後は十時まで飲んで帰宅。お疲れさまでした。

ミーコははじまるまえに高座でおすわりしました。weird photoにお写真をのせたにゃ。

■2005/07/30 (土) みけねこのおとこのこ

weird midiに「みけねこのおとこのこ」を追加しました。いいおうたができたにゃ。

■2005/07/29 (金) SF大会申し込み

来年のSF大会の申し込みをオンラインで済ませる(今月中ならちょっと安い)。実行委員長がぬいぐるみ関係のおともだちなので参加はデフォルトということで。SFセミナーと京フェスの合宿は何度も出てますが、合宿形式のSF大会は初めてです。

[本日の献立]
[昼]トースト二枚(オレンジマーマレード)+ブラックコーヒー
[夜]ウインナーとミックスベジタブルのナポリタン大盛、ブロッコリースーパースプラウトときゅうりとコーンのサラダ
パスタの量は約250g。

■2005/07/28 (木) チョン・ミョンフン指揮、東京フィル

「泪坂」のゲラを返送したあと、七時より東京オペラシティ。チョン・ミョンフン指揮、東京フィルハーモニー交響楽団のコンサートを聴く。ソリストは樫本大進、プログラムは次のとおり。
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
(アンコール)J.S.バッハ:メヌエット
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」
ブルッフの途中で地震発生。震度3だったそうですが体感震度は4、三階席だったので肝を潰しました。中断することなく続いた演奏は、ブルッフ三度目にして初めての当たり。温かいのに湿度が高すぎないところが良かった。ブルックナーはまあ普通に演奏してくれれば期待外れに終わることはないのですが(ここもホルンが冴えないけど)、どうも席が芳しくなかった。響きが悪くて見づらくて首が痛くなる怖い三階席はもうこりごりです。

■2005/07/27 (水) ソーメン渡り鳥

エッセイをメールし、長篇AとBを進め、新しい連作短篇のプロットに着手、夜は「泪坂」のゲラを仕上げる。よく働いた一日であった。
母校の三重県立上野高校が常連校の海星を倒して県大会のベスト4まで勝ち進んだので力が入っていたのだが、あえなく敗退。母校のみならず伊賀地区の高校(たくさんある)は春夏を通じて一度たりとも甲子園の土を踏んでいないのだ。上野高校が旧制中学時代(むちゃくちゃ古い)に決勝で惜敗して以来、名張高校が三岐大会(相当古い)で涙を飲み、私が卒業した翌年(これでも古い)に再び母校が決勝で負け、その後、名張桔梗丘高校が秋季大会で健闘したもののセンバツを逃し・・・という長い苦難の歴史があったりするわけである。ドラゴンズの日本一とどちらが先に悲願は達成されるであろうか。両方無理だったりして。
岡八郎(現在は八朗)の訃報に接する。いちばん好きなギャグは「こう見えてもわいはな、高校時代は卓球やってたんやど。どっからでもかかってきんしゃい!」でした。「行け行けハッチ、目なし子ハッチ」も忘れがたい。ご冥福をお祈りします。

[本日の献立]
[朝]調理パン+ブラックコーヒー
[夜]そうめん大盛、つるむらさきのお浸し、彩り野菜のピクルス、きんかん寒天
今日も暑いのでそうめん。♪津軽の海を越えてきた・・・と「ソーメン渡り鳥」を口ずさみながらまた450g(一ポンド)を茹でる。今日は完食できず。

weird midiに「ぬいぐるみの歌」を追加しました。うたってくれるとうれしいにゃ。

■2005/07/26 (火) 推理作家協会懇親会

「泪坂」のゲラを進めたあと、台風が接近するなか、秘書猫をつれて出かける。私の体型(170cm・52kg)には風は鬼門なのだが、幸い行きも帰りも大したことがなかった。六時よりホテル・エドモントで推理作家協会の懇親会。早めに着いたので秘書猫に受付のお手伝いをさせる。せっかく荒天をついて出席したのだから仕事の話。半歩前進といったところ。オリジナル曲になぞらえれば、落ちこまずに「前を向いて行こう」。初対面は細谷正充さんなど。あとは、マイミクのすがやみつるさんと落語の話、鈴木輝一郎さんと岐阜の話など。さらに、石田衣良さん、講談社のA元さんと「なぜ2005年にスタージョン・ブームが到来したのか」という話をする。結論は「謎」。今日はさすがに一次会のみでおとなしく帰宅。

ミーコは受付のおてつだいをしたにゃ。weird photoをみてね。

■2005/07/25 (月) 買い物カゴの誘惑

急に暑くなったせいか脳細胞がつぶれたらしく、コンビニで家賃を振りこんだあと、緑の買い物カゴをつかんで外へ出てしまう。幸い十メートルくらいで気づきましたが、谷中に住んでいたころスーパーのカゴを提げて商店街を百メートル歩いたこともある。同じことをやってしまう人は意外に多いようで、家まで提げて帰ってしまい、返しに行くのが面倒だからそのまま使っている例もあるらしい。皆さんもご注意を。
杉浦日向子さんの訃報に接する。同年配の方の訃報は何とも言えないものがありますね。蕎麦屋のガイドブックはいまも枕頭にあります。ご冥福をお祈りします。

[本日の献立]
[朝・昼]トースト一枚(チーズ)+ブラックコーヒー
[夜]そうめん大盛、彩り野菜のピクルス、きんかん寒天
薬味はオーソドックスにしょうがとミョウガ。450gのそうめんはヘビーだった。

weird midiに「てもちぶたさんの歌」を追加しました。じしん作だからきいてね。

■2005/07/24 (日) 自主宝くじ

執筆を再開。
普通の宝くじは面白くもなんともないからまったく買う気がしない。そこで、自主宝くじを行うことにしました。「およげ! たいやきくん」「山口さんちのツトム君」「与作」・・・といった大ヒット曲を書いて印税で左ウチワという迂遠な計画は、確率的には明らかに宝くじである。とりあえず狙っているのは「みんなのうた」系なので、秘書猫に作詞をさせております。
大相撲名古屋場所回顧。北勝力が千載一遇のチャンスを逃したときと同様、琴欧州は見るからに硬かった。新入幕の白露山は千秋楽に勝ち越し。さらに番付を上げ、琴欧州や黒海との頭髪明暗くっきり対決を希望。

[本日の献立]
[朝・昼]トースト一枚(柚子マーマレード)+ブラックコーヒー
[夜]ごはん二杯+味付海苔、カリフラワーとアスパラのホットサラダ大盛、つるむらさきのお浸し、彩り野菜のピクルス、きんかん寒天
「くろねこの歌」を口ずさみながら作る。内容と関係はありません。

■2005/07/24 (日) 読書メモ7/12〜7/23

【小説】中町信「模倣の殺意」(創元推理文庫)、シオドア・スタージョン/大森望編「輝く断片」(河出書房新社)、浅暮三文「実験小説ぬ」(光文社文庫)。
「模倣の殺意」は確かに先駆的な作品ですが、シンプルで美しかった「天啓の殺意」に比べると偶然の要素が多すぎるのが少し気になりました。「輝く断片」の後半は素晴らしい。作品の出来でまず指を屈すべきは表題作、「黄色い壁紙」をちょっと連想した描写がとにかく秀逸。「ニュースの時間です」と「ルウェリンの犯罪」もツボ。これは事件シリーズを筆頭とする私のある種のコードにいたく共鳴する作品でした。「実験小説ぬ」は快挙。実験小説と言ってもヌーヴォー・ロマンなどのそっち系ではないのでリーダビリティは高い。これは迷わず買いでしょう。後半の「掌編小説集」は芸人系のヴァイオリニストがアンコールで次々に披露する小品の趣。「ベートーベンは耳が遠い」なんて心地よく脱力できます。これに勝つためには仕掛け小説集しかないな。
【小説以外】小谷野敦「帰ってきたもてない男」(ちくま新書)、高橋比呂子+岩本拓郎「風と楕円-ハイクと絵のコラボレーション-」(沖積舎)、「左川ちか全詩集」(森開社)、久保純夫句集「光悦」(草子舎)。
「左川ちか全詩集」はずいぶん前に買ったのに未読だった。ピクチャレスクで硬質な幻想世界だが、24歳の若さで胃癌で亡くなった詩人の幸薄さがやはり漂ってくる。詠嘆に流れまいとするけなげさに胸を打たれます。軽装版でもっと多くの人に読まれるべき詩人でしょう。「光悦」は今年のベスト句集。読み方によってはバレ句になるエロスの騙し絵を耽能しました。


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