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■2004/04/17 (土)
「栄光のオランダ・フランドル絵画展」に行ってきました。 |
フェルメールの展覧会をするからといって、この画家の絵を大量に見られると、期待してはいけない、というのは私の長年の展覧会巡りの経験から得られた知恵みたいなものだ。享年45歳のフェルメールは、ゴッホよりは多少長生きではあるけれども、若くして亡くなったと考えてもよいと思う。そして彼は遅筆なのか生涯に34点しか作品を残していない。ペースとしては年に1作も仕上げていない計算になる。 前置きはともかく、今回の展覧会は私は全く下調べもせずに、ただなんとなく「フェルメールの展覧会に行こう」と行った。チケットは例のごとくヤフオクで競り落とした。で、前述のごとくフェルメールは現存している作品が少ないので、フェルメールの展覧会だからといって、彼の作品が大量に見られるはずがないのである。何しろ、全てかき集めても34点しかないのだから(そんな展覧会が企画されたらフェルメールファンは鼻血ブーだ)。 そして東京都美術館に入っても、フェルメールの絵は順路の最後まで出てこない。おいおい、フェルメールの展覧会じゃなかったのかよ、と心の中でツッコミを入れつつ、最後の最後で一点だけ『画家のアトリエ』に出会った。一点かよ! これは、フェルメールの展覧会じゃないのかよ!と、私は「栄光のオランダ・フランドル絵画展」のチラシを握り締めながら、ちょっと怒った(つまりはオランダ絵画の展覧会ということだ)。 期待は裏切るけど、予想は外さない、そんな画家フェルメール(好きだからこそ悪く言う時もあるのよ)。 あ、『画家のアトリエ』は絶品でした。
一般にフェルメールの視点はカメラのレンズに例えられる、画面のメインの部分(たとえば人物画とかだったらメインのモデルだろうね)にピントが合っていて、後はぼやけているという、所謂カメラで撮影したような印象を絵で表現している。 しかしながら、私が『画家のアトリエ』を見たとき、画面の隅々まできっちり描かれているような印象を受けた。クレイオの扮装をしたモデルも絵を描く画家も周囲のインテリアも逃さず描いている、と思った。 んで、改めてモデルの女性を見る。
目、つぶっている。
シャッターを切るまでの間に瞬きをしちゃった、あの感じだろうか。それとも、最初からあの表情のまま微動だにしなかったのか、それは分らない。画家はモデルの一瞬の動きをキャンパスに描いた。
絵が仕上がったときに偽クライオは「きゃ、私ったら目、つぶってる! 絵写りワルっ」と言ったかも知れない(と私は妄想する)。
フェルメールの絵にはドラマがあるような気がする。
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■2003/11/09 (日)
ピカソクラシック展に行って来ました。 |
ピカソの絵は好きではないのだけれども、彼がとてつもない才能の持ち主であることは分かる。ゴッホもそうだけどピカソはその名だけで集客出来る画家の一人だろう。
好きじゃないと言いながらわざわざ行ってしまった。
そしてやっばり圧倒されてしまった。
あまりの天才ぶりに。
今回の展覧会の目玉は妻オルガや息子パウロの肖像画。
オルガは自らを描いてもらう際に「私の顔が分かるようにして」とリクエストしたらしい。
なかなかに愛らしくそして皮肉が効いている意見だなぁと思う。
ピカソの才能と自分の美貌に自信があって、そして二人の間に信頼関係が確かに築かれていないと言えないんじゃないか(夫とは言え巨匠に絵を描いてもらって、その絵に意見を言うってどうよ)。
ピカソが描くオルガやパウロは淡い色調でしかし確かなしっかりしたラインがあるような気がする。
そして見たまんま、ピカソ特有の奇をてらった崩し方は皆無だ。
今回、私が唸るほどに感動したのは「調教師と馬」。
味気無い素描なのだが、一筆で描かれている。
消しゴムで消した跡もない。作品の完成度も高い。恐らく短時間で仕上げられたねだろう、シリーズ連作で見応えがあった。
行ってきました。
新宿の損保ジャパン東郷青児美術館に。
私のこの秋の本命と思える「ゴッホと花」展。
ゴッホの絵は飽きるほど見たけれど、飽きることはない。
彼の人生を思うにつけ(売れなかったからね〜)、この感想をとうとうと画家本人に語りたいくらいではあるが、正直なところひまわりの絵2点とルーラン夫人の肖像画のほかにはめぼしい絵は無かった。
ゴッホの絵の才能が本格的に開花して、彼の荒々しい筆のタッチと鮮やかな色彩が発揮するのはアルル時代以降だと私は思っている。
もちろんそれ以前のオランダやパリにいた時代の絵も良いのだけれども、これだけは見る人の主観が反映されても仕方ないだろう。
今回の展覧会では、代表的な絵のほかにはアルル以前の絵が多かったので、ちょっと残念だったのである。
しかし、ルーラン夫人を挟んで並べられたひまわり二点が絶品だったので、すっごく得した気分の展覧会だった。
欲を言うなら、同じ花瓶に生けられたアイリスの絵も数年前に東郷青児美術館に来ていたのでそれも並べてほしかったなぁ、と思った。
それから、ひまわりの花のことを「ギリシャ神話の太陽神アポロンに片思いしていた娘さんが変身した花」と紹介するのはいいが、その後売店で購入したジュニア版ブックレットには「17世紀にアメリカ大陸からヨーロッパに伝わりました」と紹介するのは矛盾が過ぎるので止めて欲しかった。
(多分と言うか絶対と言うか、正しいのは後者の方)。
損保ジャパンには何度も足を運んだけれども、今回の展覧会ほど混んでいるのは初めてだったと思う。
一回のエレベーターで既に入場制限していた。
日本人はこんなにもゴッホが好きだったのかと思い知らされた、展覧会。
ゴッホの日本贔屓と絵が売れなかった人生を思うにつけ、この展覧会の模様をもし彼が見ていたら何と思っただろうと、考える。
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■2003/09/14 (日)
鉄道と絵画展に行ってきました |
場所は東京ステーションギャラリーである。
3連休に主だった展覧会は開催されないな〜とぼやきたい気持ちでいたところ、電車の吊広告で「鉄道と絵画展」を見つけたので行ってきました。最終日は9月15日なので行くしかないだろう!
あまり知らない画家ばかりだったけど、私の好きなモネやルノワールも来ている。
比較的写実的な描写の絵画が多い中で、ちょっと印象が甘いけど(印象派なのにねぇ)、いいものはいい。
私は鉄道にはあまり興味が無いのだが(身近すぎてねぇ)、鉄道が初めて開通された頃の時代の人のこっけいな様子が、ドーミエの版画でよっく表現されている。
これは版画と言うより、漫画みたい(手法は版画なんだろうけど)。
「車掌さん車掌さん、お願いだから止めてくれ!腹痛なんだ!」
「不可能ですよ、上からも止められています。でも2時間15分もすれば、オルレアンに着きますよ!」
どうやら、ここまでが絵のタイトルらしい(んな馬鹿な、本当のタイトルは<<鉄道>>12)。
「三等車ばんざい、息が詰まっても殺されることは無い」
とか、漫画のような版画がいい、というより面白かった。」
鉄道が発明された頃の人々はパニックになりながらもそれを受け入れたそうだ。
そして猛スピードで駆け抜ける文明の利器は、ときたま思いもかけない事故を起こしながらも淘汰されること無く発展してきたそうだ。
ところでこの展覧会、ちょっと混んでいて息が詰まりそうでした。
殺されるかと思った……。
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■2003/09/14 (日)
猫目石の展覧会レポート オープン |
猫目石の展覧会レポート がオープンしました
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